最終更新:ID:H8C3syXgMg 2017年02月06日(月) 02:08:38履歴
ウサギ狩り
【依頼名】兎の捕獲
【依頼者】豪奢な服を着た男性
【場所】エンケラドゥス国立公園
【報酬】4万ウーロン
【内容】
エンケラドゥス固有の生物(ふわふわアップル兎)を捕獲してきて欲しい。
あの味が忘れられないんだ。
PC1;フューネ・セプティノス
貴方は依頼者の”豪奢な服を来た男性”に心当たりが有った。
それなりに有名なグルメで、良い仕事をすれば今後の仕事へのツテとなるだろう。
貴方の目的は、「依頼を成功させ、依頼人を満足させる」事だ。
PC2:フレデリカ・S・ルーンブレイク
ふわふわアップル兎!
貴方はその味に極めて強く興味を惹かれた。
依頼人に渡す分とは別に、自分の分も確保しても悪くはないはず。
貴方の目的は、「ふわふわアップル兎を一匹確保する」事だ。
PC3:メルヴァ・リリス
え、エンケラドゥスへの依頼?
旅費は向こう持ちで早く済ませれば観光も出来そう?
私も行くわ!女子会ね女子会!
・・・貴方の目的は、「時間に余裕を持って依頼を成功させる」事だ。
シーン1:合流
時刻は朝、所は酒場“マルス・ロマンス”。
酒場というと夕方から、或いは昼前から店を開け、朝は閉まっているというイメージも有るだろう。
実際、通常の酒場で貼ればそういう営業形態の店も多い。然し、“賞金稼ぎ用の酒場”、特に黄紙依頼(一般人からの依頼)も扱う酒場では別だ。
そういった所では店が閉まっている間に纏めて張り出された依頼を朝一番に賞金稼ぎ達が取っていき、その日の内に依頼を熟す。そういうサイクルが築かれているが故、早朝は夜と並ぶ、もう一つのピークタイムなのである。
さて、此処に黄紙依頼を眺め、何やらメモを取りつつ見て回っている黒服の女が一人。
その名をフューネ・セプティノス。此処を拠点とする賞金稼ぎの一人。
「今日はどうにも荒事や力仕事が多いわね。
・・・これもだめ、これも一寸・・・。」
ため息を付きながら、依頼を又一つと見ていくフューネ。
今日は彼女に向いた依頼は不作らしい。
「あら、報酬は安いけれど、この依頼主・・・」
しかし、ある依頼にその目が止まる。正確には、その依頼人欄に。
・・・パラリ、黄紙の依頼書を取る。
” エンケラドゥス固有の生物(ふわふわアップル兎)を捕獲してきて欲しい。あの味が忘れられないんだ。 豪奢な服を着た男性“
判定:基礎知識70・・・Success!
「この依頼主、結構なグルメなのか、それなりの頻度で黄紙依頼を出している人ね。
報酬は4万ウーロンと安いけれど、エンケラドゥスへの移動費、捕獲の経費は向こう持ち。
定員は三名迄、と。
これなら赤字は先ず無さそうですし、悪く無いわ。」
うん、と頷きを一つ。
丁度他に手頃な仕事が無かったこともあるし、安くとも“次に続く仕事”が有るならそれを受けるべきだろう。フューネはそうひとりごち、誰を誘うか考える。
エンケラドゥスの浮遊植物の一種であるふわふわアップル兎の捕獲。
狩りと成れば、追い立て、待ち伏せで少なくとも二人、出来れば三人フルに欲しい。
出来ればある程度気心の知れた者が一人と、運動能力に優れた者が一人。
そう、考えていると近づいてくる気配が一つ。
「おはよう!フューネさんも依頼探し?にしては難しい顔してるじゃん。
悩みがあるならこの全次元最強美少女アイドルフリッカちゃんに懺悔してくれても良いのよ?」
振り返ると、三年来の知人がおどけたしぐさをして笑っている。
フォトンパウダーを振ってきらめく金髪を特徴とした、酒場に似合わぬ金髪の美少女。
フレデリア・S・ルーンブレイク。
同じマルス・ロマンスの常連にして、賞金稼ぎだ。
「今日も元気そうでなによりね、フリッカさん。受けようと思う依頼が有るのだけれど、安い割に人数が必要そうだから誰に声をかけるか迷っているのよ。」
ひらひらとボードから剥がした黄紙を揺らせて示し、フレデリカに渡す。
フレデリカが共に受けるならば心強いが、どうにも安い仕事だ。
少々手元不如意との話を聞いているが、其れだけではひと押し足りないかもしれない。
そう思いながら横目で見ると、食欲に突き動かされた表情をしているフレデリカが居た。
「ふわふわアップル兎・・・!
ふふふ・・・フリッカちゃん知ってるよ。これはとびきり濃厚で美味しい浮遊植物!
美食用なら渡すのを厳選するって名目もあるし、複数匹捕獲すれば一匹食べてもバチは当たらないよね!
フューネさん、此の依頼、ヴィーナスフリッカちゃんが引き受けた!
ってことで一緒にやんない?
罠関連なら手馴れてるし、フリッカちゃんがいれば依頼人を魅了しちゃうのもお茶の子さいさいよ?」
ハイテンションな笑顔を浮かべ、合同の提案をしてくるフレデリカ。
どうも、ふわふわアップル兎の味への興味がひと押しとなったらしい。
“依頼主を魅了出来る”と敢えて言ってくる辺り、フューネが受けた理由も把握されている。
・・・欲しかった”気心の知れた相手”。降って湧いた僥倖に、自然とフューネは笑みを溢す。
「喜んで。フリッカさんが一緒に受けてくれるなら心強いわ。」
「ふっふっふ、どんと大船フリッカ号に乗った積りで安心しちゃってね!
んで、二人で行く?も一人誰か誘う?」
「後一人誘いましょう、出来れば運動能力に優れた人が欲しいのだけれど。」
誰か居ないか、軽く酒場を見回す。
交渉屋、芸術家、ガンマン、運び屋・・・そして、ご機嫌に果物を頬張っているオンリーシューズを履いた少女。
「おはようメルヴァさん。今大丈夫かしら?」
声をかけ、少女の隣に座るフューネ。
少女の名はメルヴァ・リリス。
身軽さにおいては酒場に集う賞金稼ぎ達の中でも随一。
愛用のオンリーシューズをもって地を駆け、壁を跳ねる身体能力に優れた少女。
「おはようフューネ!勿論大丈夫よ。依頼のお誘い?
今日はバイトもお休みだし、フューネとフレデリカと一緒の依頼なら喜んで行くわ!」
元気の良い、色よい返答。
彼女が乗り気ならば心強い。
「ええ、この依頼なのだけれど、良ければ一緒にどうかしら。
安いけれど、よくも悪くも今日中に終わる依頼よ。」
「どれどれ・・・これエンケラドゥスでの依頼じゃない!
観光に行ってみたかったけど、交通費が微妙に高くて悩んでた所なの。
夕食用の採取なら夕方迄に終わる依頼だし、
依頼が終わったら一緒に観光しましょうよ。女子会ね女子会!」
弾む声で了承と共にメルヴァから発された観光の提案。
成る程、エンケラドゥスでの依頼で経費は向こう持ちならば、
エンケラドゥスへの観光旅費が向こう持ちとも言える。
エンケラドゥスから火星への便は深夜迄あるし、日が暮れる迄観光して帰ってもそう無理の有るスケジュールにはなるまい。
何よりも、メルヴァの提案はフューネにとっても実に心惹かれる物である。
「ええ、首尾よく終えれば出来るでしょうね。観光するなら行ってみたい所も幾つかあるし、私も楽しみ。フリッカさんも其れで良い?」
「オフコース!フリッカちゃんがそんな楽しそうな話を断ると思うたか!
ちゃっちゃと兎を何匹か捕まえて、依頼人に渡した残りをマルス・ロマンス宛クール便したら観光タイム!ふふふ・・・ついてこれるか弟子メルヴァ!」
「ついてこれるか、じゃないわ。貴女がついてくるのよフレデリカ!」
話がまとまり、わいのわいのと騒ぎながら準備を進めていく三人。
この時間なら位相差空間ゲートも空いている。
昼ごろにはエンケラドゥス自然公園に着くだろう。
(【依頼名】兎の捕獲2 に続く)
【依頼名】兎の捕獲
【依頼者】豪奢な服を着た男性
【場所】エンケラドゥス国立公園
【報酬】4万ウーロン
【内容】
エンケラドゥス固有の生物(ふわふわアップル兎)を捕獲してきて欲しい。
あの味が忘れられないんだ。
PC1;フューネ・セプティノス
貴方は依頼者の”豪奢な服を来た男性”に心当たりが有った。
それなりに有名なグルメで、良い仕事をすれば今後の仕事へのツテとなるだろう。
貴方の目的は、「依頼を成功させ、依頼人を満足させる」事だ。
PC2:フレデリカ・S・ルーンブレイク
ふわふわアップル兎!
貴方はその味に極めて強く興味を惹かれた。
依頼人に渡す分とは別に、自分の分も確保しても悪くはないはず。
貴方の目的は、「ふわふわアップル兎を一匹確保する」事だ。
PC3:メルヴァ・リリス
え、エンケラドゥスへの依頼?
旅費は向こう持ちで早く済ませれば観光も出来そう?
私も行くわ!女子会ね女子会!
・・・貴方の目的は、「時間に余裕を持って依頼を成功させる」事だ。
シーン1:合流
時刻は朝、所は酒場“マルス・ロマンス”。
酒場というと夕方から、或いは昼前から店を開け、朝は閉まっているというイメージも有るだろう。
実際、通常の酒場で貼ればそういう営業形態の店も多い。然し、“賞金稼ぎ用の酒場”、特に黄紙依頼(一般人からの依頼)も扱う酒場では別だ。
そういった所では店が閉まっている間に纏めて張り出された依頼を朝一番に賞金稼ぎ達が取っていき、その日の内に依頼を熟す。そういうサイクルが築かれているが故、早朝は夜と並ぶ、もう一つのピークタイムなのである。
さて、此処に黄紙依頼を眺め、何やらメモを取りつつ見て回っている黒服の女が一人。
その名をフューネ・セプティノス。此処を拠点とする賞金稼ぎの一人。
「今日はどうにも荒事や力仕事が多いわね。
・・・これもだめ、これも一寸・・・。」
ため息を付きながら、依頼を又一つと見ていくフューネ。
今日は彼女に向いた依頼は不作らしい。
「あら、報酬は安いけれど、この依頼主・・・」
しかし、ある依頼にその目が止まる。正確には、その依頼人欄に。
・・・パラリ、黄紙の依頼書を取る。
” エンケラドゥス固有の生物(ふわふわアップル兎)を捕獲してきて欲しい。あの味が忘れられないんだ。 豪奢な服を着た男性“
判定:基礎知識70・・・Success!
「この依頼主、結構なグルメなのか、それなりの頻度で黄紙依頼を出している人ね。
報酬は4万ウーロンと安いけれど、エンケラドゥスへの移動費、捕獲の経費は向こう持ち。
定員は三名迄、と。
これなら赤字は先ず無さそうですし、悪く無いわ。」
うん、と頷きを一つ。
丁度他に手頃な仕事が無かったこともあるし、安くとも“次に続く仕事”が有るならそれを受けるべきだろう。フューネはそうひとりごち、誰を誘うか考える。
エンケラドゥスの浮遊植物の一種であるふわふわアップル兎の捕獲。
狩りと成れば、追い立て、待ち伏せで少なくとも二人、出来れば三人フルに欲しい。
出来ればある程度気心の知れた者が一人と、運動能力に優れた者が一人。
そう、考えていると近づいてくる気配が一つ。
「おはよう!フューネさんも依頼探し?にしては難しい顔してるじゃん。
悩みがあるならこの全次元最強美少女アイドルフリッカちゃんに懺悔してくれても良いのよ?」
振り返ると、三年来の知人がおどけたしぐさをして笑っている。
フォトンパウダーを振ってきらめく金髪を特徴とした、酒場に似合わぬ金髪の美少女。
フレデリア・S・ルーンブレイク。
同じマルス・ロマンスの常連にして、賞金稼ぎだ。
「今日も元気そうでなによりね、フリッカさん。受けようと思う依頼が有るのだけれど、安い割に人数が必要そうだから誰に声をかけるか迷っているのよ。」
ひらひらとボードから剥がした黄紙を揺らせて示し、フレデリカに渡す。
フレデリカが共に受けるならば心強いが、どうにも安い仕事だ。
少々手元不如意との話を聞いているが、其れだけではひと押し足りないかもしれない。
そう思いながら横目で見ると、食欲に突き動かされた表情をしているフレデリカが居た。
「ふわふわアップル兎・・・!
ふふふ・・・フリッカちゃん知ってるよ。これはとびきり濃厚で美味しい浮遊植物!
美食用なら渡すのを厳選するって名目もあるし、複数匹捕獲すれば一匹食べてもバチは当たらないよね!
フューネさん、此の依頼、ヴィーナスフリッカちゃんが引き受けた!
ってことで一緒にやんない?
罠関連なら手馴れてるし、フリッカちゃんがいれば依頼人を魅了しちゃうのもお茶の子さいさいよ?」
ハイテンションな笑顔を浮かべ、合同の提案をしてくるフレデリカ。
どうも、ふわふわアップル兎の味への興味がひと押しとなったらしい。
“依頼主を魅了出来る”と敢えて言ってくる辺り、フューネが受けた理由も把握されている。
・・・欲しかった”気心の知れた相手”。降って湧いた僥倖に、自然とフューネは笑みを溢す。
「喜んで。フリッカさんが一緒に受けてくれるなら心強いわ。」
「ふっふっふ、どんと大船フリッカ号に乗った積りで安心しちゃってね!
んで、二人で行く?も一人誰か誘う?」
「後一人誘いましょう、出来れば運動能力に優れた人が欲しいのだけれど。」
誰か居ないか、軽く酒場を見回す。
交渉屋、芸術家、ガンマン、運び屋・・・そして、ご機嫌に果物を頬張っているオンリーシューズを履いた少女。
「おはようメルヴァさん。今大丈夫かしら?」
声をかけ、少女の隣に座るフューネ。
少女の名はメルヴァ・リリス。
身軽さにおいては酒場に集う賞金稼ぎ達の中でも随一。
愛用のオンリーシューズをもって地を駆け、壁を跳ねる身体能力に優れた少女。
「おはようフューネ!勿論大丈夫よ。依頼のお誘い?
今日はバイトもお休みだし、フューネとフレデリカと一緒の依頼なら喜んで行くわ!」
元気の良い、色よい返答。
彼女が乗り気ならば心強い。
「ええ、この依頼なのだけれど、良ければ一緒にどうかしら。
安いけれど、よくも悪くも今日中に終わる依頼よ。」
「どれどれ・・・これエンケラドゥスでの依頼じゃない!
観光に行ってみたかったけど、交通費が微妙に高くて悩んでた所なの。
夕食用の採取なら夕方迄に終わる依頼だし、
依頼が終わったら一緒に観光しましょうよ。女子会ね女子会!」
弾む声で了承と共にメルヴァから発された観光の提案。
成る程、エンケラドゥスでの依頼で経費は向こう持ちならば、
エンケラドゥスへの観光旅費が向こう持ちとも言える。
エンケラドゥスから火星への便は深夜迄あるし、日が暮れる迄観光して帰ってもそう無理の有るスケジュールにはなるまい。
何よりも、メルヴァの提案はフューネにとっても実に心惹かれる物である。
「ええ、首尾よく終えれば出来るでしょうね。観光するなら行ってみたい所も幾つかあるし、私も楽しみ。フリッカさんも其れで良い?」
「オフコース!フリッカちゃんがそんな楽しそうな話を断ると思うたか!
ちゃっちゃと兎を何匹か捕まえて、依頼人に渡した残りをマルス・ロマンス宛クール便したら観光タイム!ふふふ・・・ついてこれるか弟子メルヴァ!」
「ついてこれるか、じゃないわ。貴女がついてくるのよフレデリカ!」
話がまとまり、わいのわいのと騒ぎながら準備を進めていく三人。
この時間なら位相差空間ゲートも空いている。
昼ごろにはエンケラドゥス自然公園に着くだろう。
(【依頼名】兎の捕獲2 に続く)
このページへのコメント
この感じ……リプレイ! フリッカちゃんこのセッション参加した覚えないけど参加してる!?
システムがTRPG寄りだからかこういうのも違和感なくて面白いね!(この発想はなかった)
続きに女神的期待を寄せておくよ!!